芸術鑑賞教室が開かれました。

副校長より

06月25日(金)の13:00から芸術鑑賞教室を宿泊行事の留守番組の1.3.6年生対象に
演劇集団 風「ヘレンケラー ~ひびき合うものたち~」の舞台鑑賞を実施しました。

まずは「仕込み」の様子から

前日の夕方から、体育館がホールに変貌していきます
天井の梁に滑車を掛け、照明の燈体も吊り下げます
上演中の換気など感染対策を行いながらの鑑賞でした

目や耳が不自由な方も共に愉しめるバリアフリー演劇ということで
当初は中央ろう学校との合同鑑賞・交流として計画していましたが
緊急事態宣言明け間もないため、単独での開催となりました。

それでも「せっかくのご縁なので手話演者・字幕つきのバリアフリー版を
是非観て欲しい」と劇団のご厚意や、文化庁の力添えもあり実現しました。

演出家や照明さん・音響さんの他、字幕オペレーターやナレーターもスタンバイ

表現内容そのものもヘレン・ケラーとアニー・サリバンの関わりを通して
「人と人が伝えあう」ことの意味を問う作品ですが、
表現形式にも、その問題意識が貫かれていたと思います。

開演間から舞台上では生後間もないヘレンがスタンバイ
舞台下手の一番手前に井戸が
開演に先立ち、目や耳の不自由な方のために舞台のつくりや役者の格好などを説明

開演前の舞台説明から、耳をふさいでみたり目を閉じてみたりして
「どんな風に伝わっているんだろう」と試す生徒もかなりいました。

終演後は、ろう学校との交流会の代わりに、バックステージツアーを行いました。
実際の小道具に触れてみたり、衣装を着せてもらったり。


中でも井戸は大人気。何せ本物の水が出ますから、その仕組みにも興味津々です。

中でも井戸は大人気。何せ本物の水が出ますから、その仕組みにも興味津々です。
本格的な「ばらし」になっても、なかなか人がはけません

さすがにこれ以上は危険なので、急遽女優さんお二人が座談会を開いてくださいました。
(ケイト・ケラー役:柴崎美納さん、アニー・サリバン役の渋谷愛さん)

さすがにこれ以上は危険なので、急遽女優さんお二人が座談会を開いてくださいました。
(ケイト・ケラー役:柴崎美納さん、アニー・サリバン役の渋谷愛さん)

女優さんを囲む会は、3年生4人・1年生12人が参加
5時を過ぎてもまだ、去りがたい

・どのようにして、その日の役に入っていくの?
・台詞が出てこなかったり、飛ばしてしまったときは?
・人前で緊張せずに話すには?
・上手な演技と、良い表現の違いは?
・通常版でない、バリアフリー版ならではの難しさはある?

…などなど、舞台芸術に留まらず、表現の本質に鋭く切り込む質問が次から次へと止まらず、役者さんたちも驚いたり感心しながら、懸命に丁寧に答えてくださいました。

あっという間に時間が過ぎた、素晴らしい座談会でした。(文責:淺川)

Posted by forschool@