東大本部からのインタビュアーは卒業生?!

副校長より

本日は東京大学本部の経営企画部から、お二人の職員さんがおみえになりました。
IRデータ課といって、東京大学の教育研究の営みを広く社会に伝えていくために
「統合報告書」(Integrated Report)という冊子にまとめてらっしゃる部署です。
なんとその第3弾に「教育学部附属学校をとりあげてください」と五神(ごのかみ)総長
直々のご指名があったということなのです。

実は残念ながら、東京大学にある沢山の事業場の中で附属学校の知名度は
決して高いものではありません。教育学部の先生以外には「附属?あるの?」
といった反応をされることも稀ではないのです。

しかし数年前に「総長授業」におみえになったときに、
本校生徒の姿や質問内容の鋭さに強い印象を持ってくださり、
何かと気にかけてくださっているのが五神総長先生なのです。

なみいる他部局を差し置いて附属学校が取り上げていただけるのも驚きでしたが、
今回、サプライズがもうひとつありました。
取材におみえになったIR課の課長さんが、実は本校の37回卒業生でした!

向かって左がIR課の黒田さん 右が37回生青木課長さん


ちょうど中学生の時に現在の本校舎が新築され、理科の前田先生が新任でみえられたとのこと。

「本当に若くてかわいらしい先生がおみえになって、でもその前田先生が豚の腸を洗ったものを
長く長く廊下に展示して『ほ乳類の腸はこんなに長いのよ』と嬉しそうに説明されていたのが
とっても印象に残っています」「中学1年生の数学の授業で先生から『教科書は使わない。
この1年間で1+1がなぜ2になるか考えよう!』といきなり宣言され、えらい学校にきちゃったかな、
ととてもびっくりしましたが、いつしかそのような附属の授業形態が自分の中ではノーマルとなりました」
「私は『知識はないけど知恵はある』って上司に言われて、決められた枠からはみ出し、
新しいことにチャレンジすることにも、自らの考えを積極的に発信することにも全く抵抗がないのは、
それは附属の教育のたまものだなぁって思い返します」

附属学校が大事にしていることなど、私たちがお話しする度に、懐かしそうに当時のことを
振り返ってらっしゃいました。冊子ができたら、またご報告します。

(文責:淺川)

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