67回生横田秀香さん 母校を振り返る

副校長より

67回生横田秀香さんが大学卒業を機にSNSにアップされた記事で、東大附属での学びについて振り返ってくれていました。あまりに素敵だったので、お願いして全文転載させてもらうことにしました。
横田さんは杏林大学の看護学生でしたが5月に養護実習で3週間母校に帰ってきていましたので、それだけじっくりと振り返る機会があったのかも知れません。以下転載です。
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4年間通った大学を卒業しました。
学生生活のちょうど半分をコロナ禍で過ごしたためか、
4年間があっという間に過ぎた気がします。

そんな4年間でも本当にたくさんのことを学んで、辛い実習も乗り越え、
アルバイトや審判活動との両立もして、非常に濃い時間を過ごせました。

高校生の時にこの進路を選んでくれた自分に感謝です。
(もちろん通わせてくれた両親にも感謝です!)

将来は医療系の職に就きたいというのは小学生くらいの時から
なんとなく考えてはいましたが、実は看護師になりたいとは考えていませんでした。
(むしろなぜか看護師にだけはなりたくないと思ってた)

でも東附時代に受けた職業適性検査(?)で1位が看護師だったことをきっかけに、
看護師について少し調べるようになり、いつの間にか目指すようになっていました。

あの適性検査のおかげです…(笑)

そして今自分の中でとても驚いていることがあって。

それは東附での学びや経験が想像以上に大学での学びに繋がっていたと言うことです。
正直、東附を卒業したばかりの時は、私は東附生らしくないし、
何か才能があるわけでもないし、相変わらず文章を書くことは苦手だし、
この学校で特別なことを学べたのかなという気持ちが心のどこかにあって。

でもきっとそんなことありませんでした!

例えば、探究心。

看護は医療系だから人間の形態機能を深く学ぶことが必要だけど、
まわりの友人は教科書に載っていることを丸暗記している人がほとんどでした。

でも東附の理科系科目の授業で課題だけ与えられて、それを理解するまで、
自分の言葉で解釈できるまで調べる授業をさせられてきた(笑)ので、
どうしても「この疾患はなんでこの症状が出るんだろう」とか
色々気になってしまう人間になってしまいました‼︎
そこは大学の先生に評価していただけることが多かったです。

次に、統合力。

これは特定の授業がというのではないと思います。
患者さんを身体面だけではなく心理面、社会的側面等々、
色々な視点からみてアセスメントしていくのに、
東附で培った(?)統合力がめちゃくちゃ役に立ちました。

そして、多胎児研究。

これは自分でも驚いています。
杏林に入ることが決まったとき、東附の先生の誰かに、
杏林が双生児のなにかをしているというのは聞いてはいましたが、全く興味はなくて^^;

でも大学で配属された研究室の教授が多胎児の研究をしていることがきっかけで、
私も卒業研究で多胎児について研究をすることに。
大学生の卒業研究だし、研究期間が半年しかなかったし、
国試対策と実習と並行してやっていたので、
ほんとにひよっこ研究しかできませんでしたが、
最終的に私の研究を日本双生児学会で発表させていただくことができました。

学会の理事に福島先生がいらっしゃったり、
閲覧者の中に東附の先生がいらっしゃって不思議な気持ちでした(笑)

そんな母校で養護教諭の教育実習をできたこともとても良い経験です^^
まだコロナ禍なので現場にいくことに多少の不安はありますが、
やっと夢を叶えるスタートラインに立てた気分です。

全ての人への敬意と感謝を忘れずに、素敵な看護師になれるよう頑張ります^^v
--(文責:淺川)

Posted by forschool@