部活動再開の願い実現

副校長より

あいにくの雨続きですが、今週は恒例の七夕飾りが昇降口に掲げられていました。


学業、恋愛、容姿など様々な願い事が、床につくほど提げられていました。
とりわけ繰り返される緊急事態宣言を背景に、部活に関する願い事が目立ちました。

緊急事態宣言下では大会二週間前の活動および直近の行事に向けた準備以外は認められていませんでした。ようやく宣言が明けて再開できると思ったら、ここにきて再宣言です。このままでは文化部の活動や銀杏祭の準備はどうなってしまうのでしょう。生徒の中にはそうした不安や不満が募ってきていました。またそのような活動制限の中で、精神的不調を訴える生徒が急増していることが、都内のほとんどの国立大学附属校で報告されています。

今年度の生徒会は、活動の再開を単なる「願い」に終わらせないために、6月の三者協議会のテーマとし、その後も部活動運営協議会を通して各部に呼びかけ、感染症のリスクを抑えた運営ガイドラインをそれぞれの部の実態に応じて確立するなど、再開に向けた働きかけを強めていました。

その努力が実を結び、7/8に行われた教職員会議において次のような決定がなされました。
「緊急事態宣言下の部活動ならびに生徒会活動(含 銀杏祭準備)について、各活動団体の顧問と生徒の作るガイドラインの徹底を前提として、活動をすることを認める。」

もちろん教員サイドとしても、手放しというわけにはいきません。
とりわけ夏季はマスクや窓の開放といった感染症対策が、深刻な熱中症や心肺への過負荷による心不全等につながりかねないと、文科省からも再三注意喚起の通知がされています。そこで「夏季休業期間中においては、1時間に1回以上の顧問による活動見守りを実施することとする。」という付帯条項を入れました。(通常は活動の開始時と解散時に立ち会えば良いことになっています。)

部協にも改めて、各部ガイドラインのブラッシュアップをお願いすると共に、健康チェックの入力の徹底や運動部におけるマスク着脱指示の徹底などを要請しました。

生徒の皆さんの「願い」が主体的・自治的な「目標」となり、地道なとりくみをくぐり抜けて「かたち」になりました。これをぜひ守り発展させていきましょう。(文責:淺川)

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