白波瀬先生による授業が行われました

校長・副校長より

 去る12月4日(金)、東京大学理事・副学長の白波瀬佐和子先生による特別授業が行われました。
コロナ禍のもと久々に保護者にもご参加頂ける企画でしたので、平日の午後にもかかわらず大勢駆けつけてくださいました。テーマは「ダイバーシティ:多様であることの意味」ということで、先生のご専門である社会学の手法のご紹介と共に、多様性こそが社会を豊かに支える基盤であることを、様々な事例を用いてお話しくださいました。

「私おしゃべりだから、どんどん時間が延びちゃうのよね~」と仰りながら、中高生にもわかりやすことばで熱く1時間、一気に語ってくださいました。そして、質疑応答では十人以上の生徒から手が挙がり、そこからがまた圧巻でした。

「少数派=弱者といえるのか」「少数派の存在に敏感になって合理的配慮をすることが必要なのはわかったが、多様なもの全てに眼差しを向けるのは難しいのではないか」「海外で過ごしたときにマイノリティの立場であっても、議論をすると多数派であることもあり、ダイバシティの定義は難しいのでは」「ダイバシティと表現の自由、ヘイトはどう折り合いがつくのか」「データから格差を見いだそうとすると、データそのものからマイノリティはこぼれ落ちないか」「女性管理職が増えると出産育児で企業の生産性が低下するのではないか」「外国籍労働者の受け入れが進む中で、私たちに必要なことはなんだろうか」「平等であることを目指して均一になってしまわないためには何を大切にすれば良いのだろうか」等など…

本質的な質問が出される度に「それは大事な指摘です」「こんないいコメント、東大生はなかなか出してくれないです」「う~ん、鋭いですね」と嬉しそうに評価してくださり、丁寧にお話しくださいました。

予定した時間を大幅に超えてしまいましたが、会場を後にされお迎えの車を待つ間もずっと、附属生の質疑のレベルの高さに感心されていました。(文責:淺川)

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