60回生の角健士さん出演映画が二つの映画祭でグランプリ!

副校長より

60回生で生徒会長を務め、陸上部員としても活躍した角健士さん。
2年生の総合学習入門で取り組んだ演劇がきっかけとなり、卒業後は日大芸術学部で演技を勉強。

向かって右端が角さん。同級生の高橋広夢さん(8月30日のブログで紹介)と。

その角さんが主要キャストをつとめた映画『グラフィティ・グラフィティ!』が、みごと

    ■京都国際映画祭2019 グランプリ & 観客賞受賞!
    ■第15山形国際ムービーフェスティバル グランプリ受賞!

公式Twitter(こちら)によれば「グラフィティに目覚めたJK vs 酒屋のジジイの戦争が勃発‼︎ 片田舎で繰り広げられるハートフルコメディ映画。世界各国で活躍中のグラフィティ・アーティストSHIRO全面協力!」ということです。
今後の上映は未定と言うことですが、Twitterのフォロワー数が増えると可能性が広がると言うことで、是非ご協力をお願いします。では、ご本人が思いの丈を語ってくれていますのでご紹介します。

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この作品は、2018年の8月に一週間くらいで一気に撮り切りました。スポンサーなどもおらず、撮影隊自体少人数で、自分のシーンの撮影がない時間はお手伝いで現場に残ったりもしました。 そんな風に、多少なりとも貧しい思いをしてでも作品を作るしか、我々には映画という表現方法で何かを誰かにお届けするすべがありません。

そんなぼくたちにとって、映画祭というのはまたとないチャンスであり、毎回祈るような気持ちで作品を出品します。とはいえそこで何かを受賞することは、基本的には夢のまた夢のような話であり、引っかかってくれたら…くらいの気持ちでいたのが正直なところです。 ですので今回、京都・山形と連続でグランプリをいただくなんていうことは、ぼくも、誰も予想だにしなかったことなのです。

いまも、次の映画祭が開催される和歌山へ向かうべく乗っている車の中で、この文章を書いています。一年以上前に撮影した作品が、今こうして様々な場所にぼくたちを連れていってくれています。この作品がなかったら出会わなかった方がたくさんいますし、これからもたくさんのはじめましてがありそうです。

ぼくは今回、主人公の女子高生のクラスメイト、つまり高校生の役です。二十代も半ばを折り返したぼくに訪れる、最後のスクールライフだったかもしれません。しかも、全編舌足らずという極めて特殊な設定をいただいたので、自分で聴いても何を言っているのか怪しい瞬間がところどころあります。笑

そんな特殊なキャスティングをしてくださった監督とは、お互いが十代の頃から共に作品を作り続けてきた仲間です。昔から制作をしてきた仲間と、やっと、少しですが今回日の目を見れたことが、個人的には凄く価値のあることでした。彼の作品はいつもどこまでも真っ直ぐで、純度が高いのが強みだと思います。退廃的な作品が多く生み出される近年の日本のインディーズ映画シーンで、異彩を放つ存在の一人だと感じます。ぼく自身、初めて監督の作品を目にした瞬間から魅了され、居ても立っても居られず上映後に自分から話しかけにいったのを今でも覚えています。

今作も、彼の中の正義を茶目っ気たっぷりに描き出しています。30分という尺としては短編と言える時間の中に、青春やメッセージがぎっしり詰まっています。 映画祭を通してたくさんの方々に作品を観ていただけたおかげで、年明けくらいから東京での上映も決まりそうです。まだ具体的なことはお話しできないのですが、その時は是非劇場に足を運んでいただき、映画を全身で感じていただけたらなと思います。一人でも多くの方に観ていただけるよう、これからもより一層プロモーションなどに力を注いでまいります。よろしくお願いします!!
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ということで、続報にご期待ください。 (文責:淺川)

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