卒業研究、70回生全員無事提出!

副校長より

昨年もこの日のことを記事にしました。
本校に勤めて20年近くになりますが、実は卒業研究提出日の独特の雰囲気が好きなのです。
1年半にわたって(テーマ決めやハンコ回りの苦労からすればそれ以上の期間)懸命に取り組んできた卒業研究。

全国的に見ても、このような探究的学習に
これほどまでの負荷がかかるのは
本校を含めて数校しかありません。

その成果を提出するこの日、1分でも遅れたら評定1が決まってしまう
要旨が40字×40行の規定を充たしていなかったら受理してもらえない
そんな大学よりも恐ろしく厳しい掟です。

ですから、この日の提出場所には
独特の緊張感と出し終えた安堵感、達成感がないまぜとなった
「学ぶ青春」の空気とドラマが充ちるのです。

提出一番乗り

ことしは「密を避ける」ため、例年の実習実験室ではなく大教室。
ソーシャルディスタンスを確保するため、足元にはテープが貼られています。

9~10人のグループごとに3人ずつの教員が担当しています。
今日はそのグループ代表の先生に受け取ってもらいます。

要旨のレイアウトチェックを受けている間の緊張した面持ち

例年、なかなかやってこない仲間のために、正門前まで様子を見に行ったり
そこから電話やLINEで連絡を取ったりして気遣い合う様子が見られます。
ギリギリの時間に方南通りに姿が見えると、歓声や拍手がわき起こることも。

今回は書式設定を直すために
直接USBメモリから出力するのに手っ取り早い、コンビニまで駆けだしていく生徒もいました。
玄関ではともだちが貼り付けるための用紙と糊をもって待ち構え
数人で寄ってたかって提出できる形に整えて、会場へ送り出し。

直後のZoom教職員会議で、学年主任から「全員提出!」と報告がされ、
画面一杯に拍手の絵文字が並びました。

(文責:淺川)

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